「仕事」≠「労働」
こんにちは関山です。
最近ちょっとしたきっかけがあって「仕事」の定義について考えていました。
仕事を「する」「できる」とはどういったことでしょうか?
色々と考えた結果、個人的には課題を見つけ解決する能力のことだと思うに至りました。
仕事をする・できるとは=
① 課題を見つけること
② 課題を解決するための仮説を立てること
③ 仮説を元に課題を解決すること
上記を元に、仕事ができる人とできない人の定義を考えてみると。
「仕事ができる人」 = 課題設定能力&課題解決能力が高い
「仕事ができない人」 = 課題を設定できない人。指示待ちの人
やや性急で、他にも抽出すべき要素はたくさんあると思いますが、とりあえずこのように定義してみたいと思います。
では課題設定とはなにか?何に対して課題を見出せば良いのか?
非常に単純ですが、美容室の場合、
「お客様にとってより良い環境を作るため」
という一点に収斂されると思います。
現状において立ち上がっている課題を解消できたなら、今よりお客様にとって良い環境・サービスを提供できる状態になること。そのための課題を設定して、解消する。
例えば超基本的な課題設定として
・ お客様のためにサロンを常に綺麗な状態に保つ。
・ お客様のために最高の接客・サービスでお出迎えする。
・ お客様のために技術を磨く。
などがあります。
その他無数のやれる・やるべき課題設定があります。
いずれも立てた課題設定に対して、どうしたら今よりより良くできるのか?その解決方法や仕組みを常に問い、改善していくのです。
一度良くなったからと言って油断してはいけません。一度解消した課題も時の流れとともに次第に腐敗していきます。それら浮上してくる問題点も自ら再発見し、解決するサイクルを回し続けること。
これが「仕事」の骨格にあたる課題設定のプロセスです。
ではもう少し本質的なことを考えてみたいと思います。
人はなんのために仕事をするのか?
賃金の獲得のために命じられたことを仕方なくやるのでしょうか?
それは「仕事」ではなく「労働」です。
仕事と労働は決定的に違います。
「仕事」は自らが主体的に自己実現を図るために社会と関わることであり「労働」は生存のために仕方なくやる作業です。
「仕事」をした先には充実感、達成感、スキル・キャリアアップなど、未来があります。
一方「労働」には変わらない毎日が目前に延々と横たわっているのみです。気づけば年だけとっていて後に何も残らない。
働くことに関して世の中には多様な価値観がありますが、SOCOでは全員がしっかり「仕事」をする事を目指していきます。
仕事の定義は以上ですが、レベルの高いサロンがちゃんと仕事をしているのは当たり前なので、他のサロンよりさらにレベルの高い仕事をしなければ業界の激しい競争を勝ち抜く事はできません。
では「レベルの高い仕事」をするための条件とは一体なんでしょう?
先ほど示した通り「課題設定・解決能力が高い」事は基礎的な条件の一つではあります。
しかし、それは質の高い仕事をするための必要最低限の条件でしかありません。
レベルの高い仕事をするための条件とは、
仕事に対する「情熱」があるかどうか。
だと思っています。
美容師になる前や、なりたての頃には超情熱があったはずです。しかし時間とともにいつの間にか失っていく人も多い。
情熱を燃やすために、美容師になろうと思った頃の原風景を思い出す事。
超イケてるヘアスタイルや作品を作って、周りから賞賛されたい人。
技術を突き詰めて、他が追随できないようなスキルを確立したい人。
自分にしか出来ない接客やサービスでお客様に喜んでもらいたい人。
様々ななりたい美容師像があったかと思います。それら目指すべき理想の自分像は基本的には誰かに「こうなりなさい」と言われてなるものではありません。自分の中に見いだすものです。
自らの意思で「こうしたい」と思ったものの方が腹の底から納得して情熱を燃やし続ける事ができる。
さて、まとめます。
「課題設定・解決能力が高い」×「情熱」=「仕事ができる人材」
という事です。
「課題設定・解決能力が高い」は理論的な思考方法です。
一方「情熱」は非理論的な感情の領域です。
一見相慣れないもの同士の組み合わせのようですが「理論」と「感情」という、相反するものの相乗効果によって、高いパフォーマンスが発揮できるのではないでしょうか。
「理論」だけでもダメ「感情」だけでもダメ。両方をバランス良くキープし続けることで質の高い仕事が組み上がるはずです。
SOCOのスタッフにはそういった人材に育っていってほしいと思っています。