実家から差し入れと、僕のざっくりしたキャリア紹介
今日実家から差し入れが送られてきました。
手紙と本も
差し入れのラインナップでお分かりの方もいるかと思いますが、僕の地元は北海道です。
北海道の中でも網走・知床付近。生まれ育た町は人口5000人弱の超田舎の地方です。
高校時代は、まだインターネットがメジャーじゃなくて、メインメディアはテレビ、本、雑誌でした。
たまーに載っているヘアカタを見て、東京の美容室で働きたいという憧れを抱いていました。
東京の人はみんなオシャレで田舎者が歩いていたらすぐバレると思っていました笑
でもどうせ美容師やるんだったらど真ん中だろと思い、東京の美容学校に入学しました。当時はカリスマ美容師ブーム。東京で一発当ててやろうと目論んでいました。
快く送り出してくれた両親には本当に感謝してます。
美容学校時代は夜間部だったので昼間美容室でバイトして、夕方から学校に行って、さらにその後レストランでバイトしていました。
とにかく現場で働きたかったので、色々なサロンに飛び込みで雇ってくれないか聞いて回ってみました。しかし美容学生ということもあってなかなか雇ってくれるところはありませんでした。
最終的には家の近所の美容室にシャンプーができるようになるまで無給で構わないのでお願いします。と頼んだら雇ってくれました。シャンプーができるようになった後は時給700円
メインのお客様はミセス〜高齢の方で、毎日シャンプーとグレイ染めをやっていました。お店には店長(男性50代)と先生(店長のお母様70代現役!)の二人がいて、先生はハサミを使わず全てレザーで切っていました。店長はpeek-a-boo出身で、ヴィダルサスーン仕込みの小さめのシザーで綺麗にコーミングしてカットしていました。お客様には可愛がっていただき、中にはシャンプーやマッサージがうまくいくと「若いのに一生懸命でえらいわね」と500円チップをくれる方もいました。
美容学校を卒業した後は原宿渋谷界隈数店舗のサロンで働きました。
アシスタント時代は朝練して、サロンワーク。夜練して、その後クラブ。休日は雑誌の撮影やアーティストのジャケ写やコレクションのヘアメイクに連れて行ってもらっていました。特にまだ立ち上がったばかりの東コレブランドのヘアメイクが多く、クラブでやっているところが多かったですね。「STYLE from TOKYO」等のメディアで活躍しているシトウレイさんなんかもモデルで参加していました。大きいところだとミハラヤスヒロのショーのヘアメイクにも行きました。
そんな感じの毎日なので遅刻も多かったです。フィニッシュワークの時、スタイリストの後ろで鏡を持って立ってる時にウトウトしてしまうことも多々あり、、笑
色々な上司と働いてきましたが、結構怒られました。
特に体育会系根性論の先輩とはソリが合わなかった。フロアが回らないのはお前の根性が足りないからだみたいな(笑
今は原宿の有名サロンのオーナーになられてる方とがっつり言い合いになった事も(笑
最終的にはスタイリストデビューすることになるサロンで僕の美容師としての技術や考え方の骨格が出来上がるのですが、その時僕をメインで教育してくれたのは女性の上司でした。
超仕事のできる方で、オシャレでセンスもズバ抜けてて、カッコよかったですねー
常に予約がパンパンでお客様からの支持も厚い。
美容師として才能があるってこういう事なのか。と思いました。
すごく可愛がっていただき、多くの事を学ばせていただきました。
そのお店自体、教育、コンテンツなど全方位においてしっかりしていて、才能のある人が集まっていました。いつも先輩方と帰りにストリートビアして熱く仕事について話していました。
色々なサロンを渡り歩いてきたのでスタイリストデビューは少し遅く25の時。スタイリストになってからはお店から撮影を振っていただいたり、アシスタント時代からお世話になり目を掛けてくださっていたライターさんから個人的に企画を振っていただいたり。chokichoki、chokichoki girls、smart、zipper、seda、spring、など、いわゆる青文字系の雑誌の撮影をメインにやらせていただいていました。
慌ただしくキャリアを積んできて、気づいたら29歳位になっていました。
その後も紆余曲折あって独立するわけですが、上京して16年くらい。そろそろ人生の半分を東京で過ごしていることになります。
すでに自分を形成している属性が北海道なのか東京なのか曖昧になってきていますが、たまに地元時代を振り返ると、上京する前の純粋なモチベーションを思い出します。
以上ざっくりとした僕のキャリア紹介でした。記事を書くにあたり過去の写真を探したのですが、写真を撮られるのが好きな方ではないのでそれっぽい写真があまりありませんでした笑
最後に、ネットで自分の写真を探している時yorkの若いころの写真も見つけたので貼っておきますね。
子供かよ
関山