一人当たり生産性100万突破〜美容室における生産性とは何か〜
こんにちは関山です。
ものすごく長いタイトルをつけてしまったわけですが笑
12月7日に新店舗AOを出店しました。
オープンしてからバタバタの毎日が続き、激動の日々でした。
ブログを書く暇がほとんどなく。。
経営サイドの仕事、事務方の仕事もほとんど手をつけられず。。
僕自身、お客様をカットすること以外に、他のスタイリストのヘルプや掃除などを全力でこなす日々が続きました。
忙しかった分12月は大きく結果を残すことができました。
・スタッフ一人当たりの生産性100万超え
・全スタイリスト指名売上100万超え
・全体売上前年同月比300%超え
特に一人当たりの生産性が100万を超えたことは今後のマネジメントの目安としてわかりやすい結果だったと思います。
さて、タイトルにもありますが「一人当たりの生産性」というのは何かというと。
総売上➗スタッフ数=一人当たり生産性
という単純なものです。(粗利算出なのか店販を含めるのかでまた違う)
要はスタイリスト・アシスタント含め、スタッフ一人に対して売上がどれくらいあるかの指標です。
業界平均して生産性55万くらい。
忙しいお店で生産性70万くらい。
とされています。
さらに社会保険に加入するなど、会社として最低限の環境を整備するには一人当たりの生産性が80万はないと難しいとも言われています。
そんな中で「生産性100万達成」は今後の会社の成長や給与・待遇などの雇用条件を向上させるための判断材料として良い結果だったと思います。
※ちなみにオープン当初のSOCOの一人当たり生産性は45万くらいでした笑
結果は出せたわけですが、課題もたくさん見えてきました。
・AOがオープンして間もなく、システムが追いついていない状態でのハードなサロンワークは全スタッフにとって相当な負担だった。
・2店舗に別れたことで人員が分散したので労務管理がかなりシビアになる。
など。
現在進行形の問題点としては引き続き人事です。
組織の成長スピードに採用が追いついていないのが現状。
予測は以前からあり、昨年の10月あたりから人事のリリースを推し進めていたのですが、結果として採用に至らなかった。
そのせいで一人当たりの生産性は伸びたが、労働負担も大きくなった。
集客の点ではマーケティングに力を入れ結果を出せていますが、人事においても今後はマーケティングの視点を取り入れ進めていかなくてはいけません。
オープンから毎月生産性を算出してきて、段階的に「これくらいの生産性でこれくらいの労働量」という基準が見えてきました。
もちろん生産性というのはスタッフの構成や成長度合いによって相対的に変動するので絶対的な基準ではありません。
バランスを注意深く観察し、労働量と必要な人員数をイメージすることが重要。
未来は正確に予測できませんが、予測の精度を高めリスクコントロールすることは可能です。
以前「ビジョナリーカンパニー」という本で読んだのですが、組織の成長曲線は一次関数的ではなく二次関数的だということ。
スムーズに右肩に上がっていくのではなく、重い車輪を回すように徐々に加速をつけていき、勢いに乗り出すとさらに加速する。
といういことは成長の途中にある組織がそれまでの感覚で制度設計をしても追いつかないということです。
上昇気流に乗るポイントを見極めなくてはいけない。
現在の状況的には加速度的成長の段階に入って来ましたが、事業の成長スピードに対して組織内部の成長スピードがマッチしていない。
そのまま走り続けると労務上・制度上のリスクを抱える危険性がある。
リスクには様々な要素がありますが、高すぎる生産性で忙しすぎても、低すぎる生産性で暇でも、双方崩壊のリスクを孕んでいるということです。
今年は3店舗目出店を目指します。
1店舗の時にはまったく取れなかった施策が、組織が大きくなるにつれ扱えるキャパシティが上がり、人事や新店舗出店など大きな案件に対して攻めていくことができるようになってきた。
リスクテイクできる状況にすることはオープン以来、喉から手が出るほど欲しかった条件です。
条件が大きくなればなるほど会社の能力を試せるし、燃える笑
オープンから2年と少し。
やや時間がかかりましたが、ようやく入り口までたどり着いた。これからが本番です。
2018年はさらに結果を残せるよう頑張ります。
関山