リナ スタイリストデビュー発表会 紆余曲折あって今。
こんにちは関山です。
先日AOにてリナのデビュー発表会がありました。
デビュー発表会とは、スタイリストへと昇格する時に、スタッフ全員の前で、自分の世界観でワンスタイル切る発表会のことです。簡単にいうと「ミニヘアショー」
今年はモトハル、ユカリ、セイヤ、モエとすでに4人デビューしていて、リナで5人目。
スタッフが増え、ギャラリーが増えてきたので、どんどん緊張度が増してきています笑
どんなスタイル・世界観か。内容は当日まで秘密なのですが、今回はなんとメンズ・レディースの2スタイル!
思い切ったな笑
真剣なリナ。母のように見守るモエ。
メンズスタイル完成。
レディーススタイル完成。
テイストの違うマッシュウルフスタイル。
メンズは襟足が長いディスコネクトな2セクション。
レディースは丸みのある柔らかいマッシュウルフ。
演出も凝っていて、音楽と照明のチェンジだったり、白シャツと黒パンツ、裸足で世界観を魅せた。
僕は自分が本当に良いと思うこと以外基本褒めないし言わないので、時に辛辣な事も平気で言います。
以前本人に「リナには世界観があまり見えなくて、どういったスタイルを切るスタイリストになるのかわかりにくいんだよね」
と伝えたことがありました。
でも今回デビュー発表会を見て率直に素晴らしいと思った。
自分が作りたいイメージがあり、堂々としていて。僕の知っているリナとは違うリナだった。
彼女がウチを受けに来てくれたのはSOCOがオープンして間もない最初期。まだ、菅原(サンクス)もカナもいない頃。
僕とハルとyorkともう一人のスタッフ(退社)の4人の時でした。
その時の会社の体力だと、人を採用できるレベルではなく、採用を見送った。
でも、採れなかったことをずっと後悔した。
インスタではその後も繋がっていて、今年の1月。投稿なのか、ストーリーなのか。ふとしたきっかけで「前職を辞めたのでは?」と思うタイミングがあって。
ダメ元で
「もし前の職場を退職して別のキャリアを模索しているのであれば、ウチで働きませんか?」
「もし辞めていなくて今のキャリアに満足しているのであれば迷惑な話だと思うのでスルーしてください」
とDMを送った。
そうしたら返信が返って来て、前職を辞めてフリーになってはいたけど、すでに地元に帰ることを決めていた。
「とても光栄なお話で残念ですが、今の私の状況では難しいので申し訳ございません」
と、今度はこちらが選ばれなかった。
東京の家は引き払い、もう生活を移す準備がかなり進んでいた。
僕は普段、諦めのいい人間なのだけれど。どうしても諦めきれなくて、めずらしく食い下がった。
「物件の契約処理で東京に来るタイミングがあれば話だけでもしたい」と伝えて「どうしてもウチに来て欲しい」と熱く話した。色々な問題を一つ一つ解決して、半ば強引にもう一度東京に引っ張りだした。
そして、この度スタイリストになりました笑
そんな個人的にも思い入れの強いリナ(誕生日も同じだし)
人生ってわからないもので、何かのタイミングでまったく別のものになる。
僕が(無理やり)東京に連れ戻さなければ今地元で美容師をやっていただろうし、そうしたら考え方や環境や価値観は大きく変わっていたかもしれない。
地元・東京、どちらが良いとか悪いとかではない。
元々東京でやりたいこと、なりたい自分のイメージがあって上京したのだから、それが途上のまま帰っても絶対に後悔すると思った。
長い人生の中で「何かを諦めること」は必ず訪れる訳で、大人になればなるほど多くなる。
理想と現実の狭間で、基本的にはすべて現実が勝つ。
社会は残酷で、現状をリアルに突きつけてくる。
だから何かを諦め、皆現実に戻る。
いや、そんな難くパッとしない話はどうでもいいのだけど。
僕は単純にリナと働きたかったのでウチに来てくれてよかった。
それはYORKもハルも菅原もカナもナルミもミカもホノカもセイヤもモトハルも(書ききれないのでこのくらいで)
全スタッフそうで、環境次第で人生は180度変わるし、できることなら僕らの働く環境は良くも悪くも、ずっと何かを変えられる環境でありたいと思う。
リナ。スタイリストデビューおめでとう!
田舎から上京し。一度は諦め。しかし諦めずに残った理由をずっと忘れないこと。
関山