こんにちは関山です。





よくわからない英文字のタイトルをつけたわけですが。






以前ブログでPDCAの重要性について書きました。





全く結果を残せなかったSUN出店後から今〜自由自立型組織の強みとその限界〜



 



PDCAとは



P=Plan(計画)



D=Do(実行)



C=Check(評価)



A=Action(改善)





からなるマネジメント上のフレームワークですが、OODA(ウーダ)は





O=Observe(観察)



O=Orient(情勢判断)



D=Decide(意思決定)



A=Act(行動)





からなる4フェーズのフレームワークです。





一見PDCAと似ているようですが、中身は全然違う。


OODAはアメリカ空軍での戦時戦略が元になっており、よりスピードを求められるフレームワーク。


PDCAは「工場で品質を上げる枠組み」で、OODAは「戦場で勝利するための意思決定の枠組み」として定義することができます。










シリコンバレーのベンチャーが組むべき戦略を記した書籍で、一昔前流行った「リーンスタートアップ」という有名な著書があります。





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OODAはこの著書の考え方に近い。(おおよそリーンスタートアップ自体がOODAのフレームを元にしている。はず。)


「リーン方式」というのは、未完でも構わないからとにかくプロダクトをローンチし、走らせながら改善を繰り返す考え方。







我々が創業から今までやってきた経営方針はOODAやリーン方式の視点に基づいています。


「勝てる(のではないか)」と判断するに至る情報が揃い、リスクを許容できるのであればやる。やってみて改善する。


何度も・素早く・徹底的に。








OODA LOOP。戦場で作られた戦略フレームがなぜビジネスで有効かというと、競合他社を「出し抜く」ためには「時間」が重要であり、適正かつ高速な「意思決定」が超重要だから。


銃弾飛び交う戦場で、瞬時の判断を下し生き延びるためのスキル。


ビジネスの前線でもスピード感のある判断を下せなければあっという間に競合他社の後塵を廃すことになります。


また、その重要性は時代と共に意味を増すところとなっています。


ビジネスを取り巻く環境の流れは年々早くなっている。途方もなく。


モタモタしていると時代に取り残されて優位性を失う。


向かう先は会社的な「死」です。








我々の業界では広告やブランディング戦略において、雑誌などの紙媒体の時代からSNS・ホットペッパー・minimoなど、ネットメディア、ネット予約等への対応へと急速にシフトし、各プラットフォーム上での繁栄衰退がここ15年ほどの短期間で繰り返されてきた。


他社への優位性を獲得したいのであれば、時代の変遷を汲み、高速で結果を出すための判断と意思決定を回し続けなくてはならない。


同時に、意思決定者は必ず発生するであろう外部的、内部的誤解や齟齬などの「敵」と対峙し、戦い抜く強い意思を持たなくてはいけない。


PDCAのようにしっかりプランを決めてコンセンサスを取ってスタートし、精密にチェックして。etc...というプロセスを組んでいるとまったく間に合わない。



戦場だとすぐに撃ち殺される。ビジネスでも同様。










さて、我々ですが。




創業から今まで大きな意思決定の枠組みはOODAやリーンスタートアップ的視点で行ってきてました。一方サロンワークなど日々の仕事のブラシュアップはPDCAを回すプロセスを内部的に組んできた。



出店、人事、マーケティング。諸々を高速で回転させ続け、それなりの成果を残すことができた。




しかし、上記判断は僕の強い意思の元行われており、中央集権型の組織構成だった。






それを3店舗目出店時に分散型に改編しようとした。


なぜなら、このままさらにスタッフが増え、会社が大きくなるとして、僕1人で管理できる範囲の限界はすぐに訪れるから。


意思決定のスピードを上げ、成長スピードをさらに上げたかった。


CPUでいうと1コアなのか、デュアルコアなのか、クアッドコアなのか。


明らかにコア数が多い方が意思決定のスピードは早いはず。






が、実際やってみてうまくいかなかった。






その反省が冒頭のブログリンクの内容に繋がっているわけです。







しかし自主自律型組織構成を諦めたわけではない。






目指すのは「知的で」「強い」組織。






上記2点の達成を目指すうえで自主自律型組織への再編というのは避けて通れない道です。


その中でOODA LOOPのフレームワークは参考になる。








まずは幹部層を中心に今後の運営方針を理解してもらい、いずれは全スタッフが戦術を理解し自律的に仕事を進めていけるように改編する。





情勢を正しく判断し、自らの考えで意思決定ができる人材を育成すること。


外部環境にコントロールされるのではなく逆にコントロールする側に回ること。





ハードルは高いが、達成できるのであれば我々はこれより先、自由になれるし、命運を自らの手に掌握できる。






今日の幹部ミーティング前に備忘録。






関山