【考えつつ行動しよう 〜仕事ができる人の共通点〜】
世の中にはどんどん結果を出す人達がいます。
今回は仕事で結果を出す人たちの共通点について書きたいと思います。
【本文を読んでわかること】
・仕事で結果を出す人達は「考えながら行動」している
・ 仕事で結果を出している人の行動パターンがわかる
【結果を出す人の共通点】
まず結論からいうと
結果を出す人の共通点は「考えながら」「行動する」人です。
「ただ行動するだけ」では結果はなかなか出ません。
「ただ考えるだけ」だと結果すら出ません。
もう一度言います。重要なのは「考えながら」「行動する」ことです。
逆に世の中には「行動だけできる人」「考えるだけの人」がいます。
まずはその人たちの特徴を検証してみましょう。
【行動「だけ」できる人】
みなさんの周りにも行動力がある人っていますよね?
人から「これやったほうがいいよ」と言われるとすぐに行動できる人。
すぐに行動できる人は行動力のある人です。世の中で結果を出すタイプも、こういうタイプの人達です。
しかし、このタイプの人は、一見良さそうに見えて、場合によって危ないときがあります。
行動できることは大変素晴らしいことなのですが、行動「だけ」していても結果が安定しないからです。
例えるなら打率1割以下、ごく稀にホームランを打つバッターです。
低確率でホームランを打つけど、それ以外はほとんど空振り。
そういうプロ野球選手はいませんよね?
それはプロとは呼べないからです。
仮に事業を始めるとして、それなりに借金をするとします。
打率が低いと、会社がうまくいかなくなって立ち直れなくなる危険性がある。
行動できることは素晴らしいことですが、行動「だけ」できるというのは考えものです。
ではどうすれば打率は上がるのでしょうか?
「行動できること」に「考えること」が組み合わさると打率が上がります。
日本一の資産を持つユニクロ創業者、柳井正さんは著書で1勝9敗だと述べてます。
あれだけ考えている人で1勝9敗であれば、行動「だけ」できる人の成功確率は1%以下かもしれません。
考えながら行動しましょう。
【考える「だけ」の人】
このパターンの人は考えることはできるのですが、実際自分で行動はしません。
なので、打率0割です。
試合には出ず、ずっとバットを振る練習をしている。
そういった意味で、行動だけできる人よりさらに成功確率は低いと言えるでしょう。
0にいくら掛け算しても0のままだからです。
ということは、そもそも成功に繋がるきっかけ自体存在していないことになります。
かつての僕はこっちタイプでした。
考えるだけの人は自分の考えが正しいと思っているので、意見はいっちょまえに言います。
でも行動が伴っていないので、誰も信用しません。
自分の考えがあるのであれば実際に行動して試してみることです。
その中で「あ、俺の考えアマアマだったな」とすぐ気づくことになります。
そうすると学習が加速します。
もともと考えることができる素質があれば、自分のやったことがなぜうまくいかなかったのか反省検証することができます。
検証結果を元に仮説を立て、実行・反省・検証のサイクルを回し、理論の強度を高めましょう。
いわゆるPDCAというやつです。
考えることができても行動できない人は、ずっと「0」のままです。行動しましょう。
【行動して考えるためには?必要な素質】
仕事ができる人の共通点は考えつつ行動することだと述べました
考えつつ行動するためには様々なスキルが必要です。
・問題解決能力
・主体的行動力
・客観的視点
・分析力
などなど。
しかし、難しい文字ばかりでわかりにくそうなので、わかりやすいように、例をあげてお伝えします。
【仕事ができる人?できない人?】
あるプロジェクトが立ち上がった時に、以下の3人の中で誰が「仕事ができる人」でしょうか?
Aさん 1から10まで段階ごとに逐一相談し、進め方を確認する
Bさん プロジェクトの8〜9割くらいまでを自分で完成させてから報告し、最終決断を採決者に委ねる。
Cさん プロジェクトを全て進め、結果が出てから事後報告する。
ちょっと極端な例かもしれませんが、正解はBさんとCさんが「仕事のできる人」です。
【Aさんの場合】
行動力《低》 考える力《低》
Aさんは主体性がなく、他人に依存している人です。
仕事を進めているようで、上司の仕事を増やしています。
こういう人の相談の仕方は主語がない場合が多い。
相談すべき主体がはっきりせず、ぼんやりしたまま相談に来る。
「これどうしたらいいですかね?」
といった具合です。
逆に主体性のある人の場合
「現在プロジェクトがこのように進捗しており、問題点と着地予想はこうなると推測します。その件に関して自分ではこう考えるのですが、アドバイスいただけますか?」
となります。
何度も申し上げますが、主体性を持って仕事をできない人は「他人に依存している人」です。問題解決能力が低い。
仕事ができる人=問題解決能力が高い人です。
Aさんはこのままだと自分で考えることをしないので成長までものすごく時間がかかります。
成長するためのコツは、人に答えを委ねる前に考えるクセをつけることです。
相談したい気持ちをグッと我慢して、ギリギリまで自分で考えてみること。
それでも判断できなければ上の人に相談しましょう。
結果、相談することになったとしても、限界まで考えたことで問題解決能力は向上します。
【Bさんの場合】
行動力《中》 考える力《中》
Bさんは「会社員として」最も仕事のできる人です。
プロジェクトのほぼ全てを自分でまとめ、最終決断だけ相談します。
もしくは仕事を進めるプロセスで抽象的な問題が出てきて、自分では判断しかねる場合にのみ採決を委ねます。
Bさんはプロジェクトを進めるプロセスで試行錯誤しながら学習しています。
問題解決能力も格段に上がっていきます。
また主体性を持って提案できます。
たとえ上司に何か突っ込まれたとしてもプロセスの全てを把握しているので、ちゃんと建設的な提案・反論ができます。
こういう人がいると会社全体の仕事の生産性は格段に上がります。
【Cさんの場合】
行動力《高》考える力《高》
Cさんは「会社員」としては非常に危うい人です。
全部自分で進めてしまっている。
しかし結果を出す。
こういう人は「経営者」や一部の「クリエイター」という条件付きで「仕事のできる人」です。
「責任を取れる」ということを前提とした上で、行動力、考える力ともに高い。という判断になります。
社会全体を見渡すと、最も仕事ができる人はCさんのような人です。
しかし、組織で働く場合、それぞれ組織のやり方があるので、Cさんが仮に結果を出したとしても社内で衝突を生む可能性があります。
Cさんが経営者や事業主であればベストの立ち回りです。
むしろそうでないと経営者としては失格と言えます。
基本的に経営者には相談する人がいないからです。
状況次第です。
ちなみに僕がウチのスタッフに求める理想の人物像は
スタイリスト・店長ランク→Bさんタイプ
店舗代表ランク→Cさんタイプ
です。
【まとめ】
考えながら行動しないと、結果が出る確率は下がりますし、成長にも時間がかかります。
・ 行動だけに特化しない。
・ 考えるだけ、指摘するだけ、の評論家にならない。
・ 相談する前に考える、行動する、手を動かす。
この3つが「仕事のできる人」への近道です。
偉そうに書いてしまいましたが、僕自身まだまだ勉強中です。頑張りましょう。
関山