こんにちは関山です。



現在社員旅行で香港にいます。




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昨日は疲れて早めに寝てしまったのですが、今朝はバッチリ6時に起きました(香港時間5時)


PCさえあればどこでも仕事できるからいいですね。


ということで最近習慣化しているブログのお時間です。








今回のお題はムダについて。




みなさん仕事をしていて「これムダなんじゃないか」と感じたことはありませんか? 


それぞれの会社の中で1つや2つ、いや、それ以上に「ムダ」だと感じるやり方があったりするかと思います。


言い方は悪いかもしれませんが、今までこの業界に入ってから、たくさんの「ムダ」を感じて仕事をしてきました。



 


とはいえ、ムダだと思うかそうでないかは、人によって感覚が違うものです。


もしかしたら僕が勘違いしているだけで、すごく重要なことかもしれません。


自分自身、当時はまだアシスタント〜スタイリストなりたてで、結果も出していない、控えめにいってただの雑魚だったので。


言われた通りに仕事してきました。


 


しかし。今振り返ってもあの時のあの制度はやはりムダだったな。と思うことはたくさんあります。


 


僕の考える「ムダ」=「合理化できていないこと」「生産性の低いこと」です。



今日はムダを排除して、合理化するためのポイントについて解説していきます。


 


 




 


【本文を読んで理解できること】


 


 


・  ムダの正体はプライド?


・ ムダを排除することで生産性は格段に上がる


・  ムダなことと必要なことを選別し重要なことに集中できるようになる。


 


 




 


 


【美容業界はムダなことだらけ?】


 


僕は美容師になって18年目になります。


冒頭で書いた通り、今まで仕事をしてきて「生産性低いな」とか「もっと合理的にやれないかな」と思うことが結構ありました。


 


例えば僕が1年目に働いていたところだと「スタイリストは絶対にシャンプーに入らない」ということが暗黙の了解になっていて、どんなに忙しくてもアシスタントが必ずシャンプーに入ることになっていました。



スタイリストがシャンプーに入るとあとでめっちゃ怒られる。



今考えてもあれはムダだったな。と思います。



単純に手空きのスタイリストが入った方が、フロアは回るし、お待たせしないのでお客様にとってもいい。


回転が良くなった分、店全体の予約枠も開けられる。合理的です。


にも関わらず、生産性の低い体制のままになっていました。


 


 


ウチでは手空きであれば僕も含めスタイリスト全員がシャンプーをします。


売上100万あっても200万あってもです。


そもそも、そういう前提で予約枠を解放しています。


 


そうでないとスタッフ一人当たり生産性100万超えはかなり難しいでしょう。


過去記事リンク



 


1人あたり生産性100万突破〜美容室における生産性とは何か〜 


 




当時を振り返ってなぜ合理化できなかったのか?僕が思う問題点を3つ挙げます。


 


 


①   プライドが合理化の邪魔をする


②   過去の常識が合理化の邪魔をする


③   思考停止が合理化の邪魔をする


 


 


まずは上記3つについて、簡単に書いていきます。


 


 


 


 


 


①.【プライドが合理化の邪魔をする】


 


 


先ほど述べた例で、なぜスタイリストがシャンプーに入らないかというと、プライドが邪魔をするからです。


かなり昔の話なので、現在他のお店であるのかはわかりませんが、


当時僕が働いていてお店では「スタイリストがシャンプーに入ること」=「カッコ悪いこと」という考えがありました。


 


スタイリストがシャンプーに入ること。それはスタイリストのプライドを傷つけることだったのです(驚)


 


スタイリストは髪を切る人。選ばれた偉い人。


そんなイメージです。


 


他にもカラーカップは洗わないとか、床掃きしないとか。他スタイリストのヘルプには入らないとか。


プライドが邪魔をして「やらない」ケースは様々ありました。


 


言い方は悪いかもしれませんが、カップ洗いや床掃きは誰でもできることです。


時給に換算したら1000円以下でしょう。アルバイトでも問題ないわけです。


 


能力と給与の高いスタイリストが雑務をすることは時給換算で考えると会社として大きな損害です。


 


スタイリスト以上のランクになると、雑務より撮影や事務方の領域で、より生産性の高い仕事をこなせる人も多いでしょう。


 


もしスタッフが十分にいて、シャンプーやカップ洗い、床掃き以上に生産性の高い仕事をスタイリストが抱えているのであるのであればそちらを優先した方がいいでしょう。


 


発生している報酬に対して生産性の低い仕事をしていることになるからです。


 


そうでなければ、シャンプーやその他雑務も積極的に手空きのスタイリストがやった方がいい。



その方が会社全体の生産性は上がるからです。


 


ムダなプライドは捨てて合理化しましょう。


 


 




 


 


②.【過去の常識が合理化の邪魔をする】


 


 


先ほどの例での問題点は「スタイリストはシャンプーに入らない。アシスタントがシャンプーに入るもの」という常識に縛られていることです。


だからムダなんじゃないか?と思っていてもなかなか変えることができないのです。


アシスタントだけがシャンプーしなくてはいけないという決まりはありません。


 


レッスンにおいてもそうです。


スタイリストになるまでに2年なのか、4年なのか6年なのかは各サロンが決めることです。


しかし、何年であろうと最短で技術習得できるということが前提のうえ、合理性の高い教育制度を考えるべきです。


 


例えば


 


かつて自分が受けてきた教育がスタイリストまで6年だから、今も6年。


 


という考えは過去の自分が受けてきた教育の常識に縛られている可能性があります。


 


もしスタイリストになるまでに6年かかったとして、3年でスタイリストになるケースに比べて技術力が2倍3倍になっているのであれば6年かける価値はあるかもしれません。


もしくは売上が2倍3倍を狙えるのであれば、同様に価値があるかもしれません。


 


ただ少し考えるとわかりますが、そんなことはあり得ません。


 


 


A.さん《3年間アシスタント+3年間スタイリスト=キャリア6年》


Bさん《6年間アシスタント=キャリア6年》


 


 


 


さて、どちらの能力の方が高いと市場で判断されるでしょうか?


 


基本的にはAさんの方がキャリア・能力共に価値が高いと市場では考えられます。


また、スタイリストとしての3年のキャリアの中で顧客も獲得しているでしょう。


 


「6年かけることで技術力や売上が2倍3倍狙えるのであれば」と書きましたが、実際にBさんはAさんに比べて2〜3倍以上のバリューを発揮するとかでないと、3年の遅れを取り返すこと難しいでしょう。


 


なぜなら、人生において3年は長い。特に20代の3年という価値は計り知れない。


 


AさんBさんのように3年の時間的格差が生まれることは相当の「機会損失」を生みます。


「機会損失」というのは当該時間において本当は価値を発揮するはずだったのに、それが発揮できなかったことを示す経済用語です。


 


上記のパターンだと、Aさんに比べBさんはスタイリストになるまで3年の時間的差があります。


その間の売上、給与、お客様を実際に切った経験での技術力向上等で、機会損失を生んでいる可能性が高いと言えます。


これを取り戻すのにはその後相当に時間がかかります。場合によっては取り戻せないかもしれません。



 


上記例は常識に縛られている例の一部です。


市場環境の変化は年々早くなっています。


常識に囚われず、時間帯効率を考えて運営方針を設計しましょう。




 




 



〜早ければいいの?問題ないの?〜


 


 


さて、スタイリスト昇格は早い方がいいぞ。という前提で書いてきましたが、こういったことを書くと反論も出てきます。



 


・本人の技術力が伴っていない


・売上が思うように伸びない


 


等々。


 


あるように見えるのですが、これも常識に縛られている可能性があります。


 


 


結論から書くと、上記問題点は


 


「時間をかけたからといって解消できるものではない」ということです。


 


 


解消できないというのは言い過ぎかもしれません。ある程度は時間をかけることで「緩和」できるでしょう。


しかし、いくらやっても練習は練習です。実際の戦場には行かずシミュレーションをずっとやっているようなものです。


 


 


厳しい言い方で申し訳ないのですが僕の経験から述べさせていただくと、売上が伸びない人は、どれだけスタイリスト昇格が早かろうが、遅かろうが伸びません。


 


しかし、世の中には時間をかけてスタイリストになった方が技術力等が伸びて、売れるという盲目的常識があるように感じられます。


 


実際みなさんの周りではどうでしょうか?


 


早くスタイリストに昇格した人と、時間がかかった人。


例えば3年でデビューした人、6年でデビューした人。


比率的に売れてる人の割合はどちらの方が高いですか?


 


 


「人による」


 


 


っていう方がほとんどではないでしょうか?


 


 


僕自身、今まで多くの美容師を見てきてそう思っています。


 


 売上が伸びないスタイリストは、デビューして、そこから学習したり、努力することを辞めてしまう人です。



自分に甘いのです。



それは本人の昔からの習慣的問題なので、自覚しないとその後の人生においても改善し結果を出すことは難しいでしょう。



ブログでも何度も書いていますが、自ら学んで現場でアウトプットしないから結果が出ない。



 


 


それも含めて十分な時間をかけて教育すべき。という視点もあるかとは思いますが、社会はそんなに甘くない。


学校ではないわけです。



努力や学習ができる人・できない人、に分かれ、キャリアや給料が変わってくるだけ。


 


 


スタイリストとしての伸びは、現場で実際に能力を試してみることが一番早い。


組織が結果を出しやすい生産性の高い環境を用意し、本人自身が努力・学習すること。


そして、その時はじめて、当人に才能や適性があるかどうかがわかってきます。




それまではずっとシミュレーションゲームをやっているようなものです。


時間をかけようが何しようが売れる人は売れるし、売れない人は売れないということです。




これは「大学なんか行ってもムダだ。今すぐ起業しろ」と、どこかの有名起業家が言っていたことと同じです。


起業「したい」と言っている人はいつまで経ってもやらない。


 


逆に、実際起業する人は「すでに」はじめてる。


その中で失敗や成功を繰り返し、自ら学習しながら人生において大きな資産を得ている。


この差は大きい。


 


結果を出す人は基本、現場主義であり、事後報告です。


最速で学んで大枠を掴んだら、己を現場に叩き込んでPDCAを回しながら自己学習することが最強です。


 


 


 


 


 


  


 


 


 


 


③.【思考停止が合理化の邪魔をする】


 


 


上記①、②で述べたように、プライドや常識に縛られてしまっている理由は「思考停止している」からです。


 


1. 自分たちの受けてきた教育、常識を盲信してしまっている。


2. 常識を疑い、新たなことを考える視点、習慣を持っていない。


3. 現在進行形の学習をしていない。


 


この3つが問題点です。


 


何度もブログで書いていますが、同じような現象はかつてネット広告でもありました。


 


・ネット広告=ダサい。


・イケてる広告=雑誌への作品掲載


・それが世間の常識


 


上記例には「ムダなプライド」「過去の常識」「思考停止」全てが含まれています。


 


合理化を進めたり生産性の高い会社環境に変えないとマーケットで結果を出すチャンスを狭めます。機会損失を生む。


 


 


思考停止を排除して合理的に考えるために必要なことは


 


 


「情報の多面体を泳ぎつつ、本質に迫る視点」です


 


 


 


1.  様々な情報を「学習」や「現場」で取得して、相対的、多面的に捉えること。


 


2.  相対的・多面的情報を取得したら、無駄な情報をそぎ落とし、重要なものだけアウトプットすること。


 


 


このサイクルを繰り返すことで時代と共に現れる問題に対して、思考停止に陥ることなく、生産性が高く合理的な判断を下すことができるようになります。


 


 


 


 


【まとめ】


 


 


スミマセン。今回はやや抽象的で難しいテーマだったかもしれません。内容も少し辛辣になってしまいました。


しかし、かなり重要なテーマです。


 


 


プライドが邪魔していないか?


常識に囚われていないか?


自分の思考が停止していないか?


 


普段から疑い、客観的視点を持つこと。


 


考えることで、個人としても、組織としても結果を出しやすくなります。


 


 


今一度考えてみましょう。


 




 


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