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さて、まもなくACAオープンです。





現在は出店前の準備諸々を進めています。




まず直近の大きなイベント(?)は保健所検査。



これを通さないと美容室は営業許可をもらえません。


 





東京には3店舗ありますが、札幌では初出店。


知り合いは多くなく、土地勘もあまりない。


僕自身、この環境の中で何者でもない。


ゼロからのスタート。





ACA出店は、1店舗目の【SOCO】を代官山にオープンした時を思い出します。


あの時はお金も、経験も、人脈も。何もなかった。


なにもないから、すべてが手探りで、すべてが怖かった。




先が見えず、売上もなかなか伸びない中、どうにか結果を出そうと必死で駆け抜けてきた。



お店は存続できるのだろうか?


恐怖感を覆い隠すように、夜通し考え、経営を学び、施策を考え、データを分析し...


夢中で這いずり回ってきた。




お店を存続させられるかどうかの恐怖感は常に傍にあった。


それでも諦めずに走り続けることができたのは、負の感情と共に日々の小さな成功や喜びが、同じ分量だけ存在していたからから。





もちろん「あれができなかった」「もっとこうすれば良かった」と思う後悔もある。


今の僕があの当時に戻ることができるのなら、もう少しマシな結果を残せるのかもしれない。


 



 


 


現実世界で過去に戻ることは不可能だけど、新しく何かを始めることはできる。  


 


僕が札幌で借りた部屋には今現在何もない。


家財道具も電化製品もなにもかもない。


 


 


何もないことを寂しく思うと同時に、すごく嬉しく思う。


 何もない部屋に、ベッドを置き、テーブルを置き、コップを買い、歯ブラシを買う。




何もないから、なんでも置けるし、何を買おうか悩む。


 


 



「あれができなかった」「もっとこうすれば良かった」


それら後悔を新しい環境の中で理想のカタチにできるならば、過去を払拭し、自分が歩んできた軌跡にとりあえずの納得を得ることができるような気がする。


 


 


 


 


 



ACAオープンとSOCO創業時は「何もない」という点で似ている。




SOCO創業時を振り返って、今となっては「あの時は楽しかった」と思える。


そう思えるのは、過去の努力に対して、現在それなりに結果を残せているから。




でも、ACA出店を前に「楽しかった」と振り返る過去はいらない。


過去を振り返るのは結果を出してから。


 


 


今必要なのは、迷い、戦った、かつての葛藤と、小さな成功と喜び、そのひとつひとつ。


そして、何もないということ。





戦う時は常に「今」


あの時と同じように、正負両方の感情をACAスタッフと共に燃やしたていきたい。







やるしかねーな。クソが。








関山