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2019/07/09

【デザイン・アイデアソース公開】 〜3.フォトイメージ編〜

 


さて、第3回


 


 


今回は3.フォトイメージ編です。




今回は写真だけに写真多め。


 


 


 


 


【美容師がプロレベルの写真を撮る時代】


 


 


美容師をやっていて、作品撮りなど、自分で写真を撮る方も多いと思います。


1990年代後半あたりから、カメラはフィルムからデジタルに移行していきました。


あまり知識がなくても手軽に写真を撮ることができる時代になった。


iphoneとかでも十分綺麗な写真が撮れちゃいます。


 


僕自身、独立する前は、自分で写真を撮り作品を創作してました。


以前はcanon 5D mark2を使っていました。


現在はcanon 6Dをメインで使っています。


レンズはsigma35mm単焦点がメインで、それ以外にcanon50mm単焦点があります。


※機材についてはあまり詳しくありません。


 


 


現在ではクォリティの高い写真も、機材さえ揃えば、誰にでも撮れてしまいます。


美容師がプロレベルの写真を撮れる時代。


プロと素人の違いというのはどう定義できるでしょうか?


 


もちろん「写真を撮ることのみ」で生計を立てているという視点でプロかどうか?というのは判断できます。


 


「では、それ以外の要素では?」


 




僕の考えでは


 


「写真を撮るという行為への自覚があり、写真史の文脈を理解していること」


 


というのがプロとして一つ重要な要素ではないかと考えています。


 


これについては今回のパートでは書きません。



 


今回は僕が普段参考にしているフォトグラファーについてご紹介していきます。


美容師向けなので「ファッションフォト」のイメージソースについて書いていきます。


 




 


 


 


【ファッションフォト・イメージソース】


 


 


 


〜PURPLE MAGAZINE〜





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https://purple.fr/magazine/


 


フランスのインデペンデントファッションマガジン。


 


1992年に創刊。すでに27年も経ってるのですね。


 


この媒体には世界的に有名なフォトグラファー達が数々の作品を提供してきました。



以下、PURPLE FASHIONに掲載されていたフォトグラファーを中心に


僕がイメージの参考にしてきたフォトグラファーをポンポンあげていきたいと思います。



 



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マーク・ボスウィック


 


 


 


 


 


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テリーリチャードソン


 




 


 


 


 


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ユルゲン・テラー


 


 


 


 


 


 


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ヴィヴィアン・サッセン


 


 


 


 


 


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ヴォルフガング・ティルマンス


 


 


 


 


 


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荒木経惟


 


 


 


 


 


 


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鈴木親










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任航(Ren Hang/2017年他界)






等々。


 


今回のテーマであるファションフォトのイメージソースとしては、purple magazineに掲載されてきたフォトグラファーを抑えておけば、現在進行形のファッションフォトにおける幅広い領域をカバーできるでしょう。







日本で同属性の媒体としてはLibertin DUNEがあります。




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こちらも併せてチェックすることをオススメします。 


 







 


 


【上記以外のレジェンドたち】


 


 


PURPLE FASHION MAGAZINEは比較的新しいファッション誌です。


それ以前にもファッションフォトの文脈で必ず抑えておきたいフォトグラファーがいます。



以下、僕が影響を受けてたフォトグラファーを羅列していきます。





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ヘルムート・ニュートン


 


 


 


 


 


 


 


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ギィ・ブルダン


 


 


 


 


 


 


 


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リチャード・アヴェドン


 


 


 


 


 


 


 


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スティーブン・マイゼル


 


 


 


 


 


 


 


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ロバート・メイプルソープ


 


 


 


 


 



 


以上。レジェンド達でした。


スティーブン・マイゼル以外はすでに他界しています。 





ざっと著名なフォトグラファーを挙げてきたわけですが、写真を見るとき単純に



「おしゃれだなー」


「きれいだなー」


「かっこいいなー」



という見方でしか捉えられないと、見る視点としてはかなり浅いと言えます。



「ナゼおしゃれに見えるのか?」


「ナゼ美しいと感じるのか?」



本質的な理解がないと、平凡な視点でしか作品を解釈することができません。


ヘアデザインでも一緒でしょう。



 


では実際にどういった視点で写真と向き合えばいいのでしょうか?


 


オススメするのが「批評的視点」から、写真を捉えてみる。ということです。


「写真を読む」と言えばいいかもしれません。


本格的な写真に関するオススメの批評については5.【批評・美術史】でご紹介します。


 


今回のパートでは入門編として、僕が写真批評を知るきっかけとなった、わかりやすい文献を紹介します。


 








 


 


〜松浦寿輝 レトリック−Madonnnaの発見〜



 


松浦寿輝氏は東京大学の名誉教授です。


松浦氏が東大教養学部助教授の時に発行された「知の技法」という本の中に収録されている彼の書いたテキストが


「レトリック−Madonnnaの発見」です。




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本文中、松浦氏はMadonna(マドンナ/アメリカのアーティスト)


のヌード写真集「SEX」(1992年/スティーブン・マイゼル撮影)


について批評的解釈を述べています。





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「SEX」とは大変ストレートで大胆なタイトルです。


内容の過激さから、当時世界中で物議を醸した写真集です。


 



タイトルの通り、娼婦のような格好をしたマドンナ。


サディスティック・マゾヒスティック、マスターベーションを暗示させるシチュエーションなど。


性的なイメージを全面に押し出した写真集です。




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解釈として、ヌードが綺麗だな。とか、いやらしいな。だけでは凡百の域を抜けません。


真に写真を理解するためには、この写真集に内包された


マドンナ、またはフォトグラファーのスティーブン・マイゼルの狙いについて構造的に解釈する必要があります。


そこで必要となるのが批評的な視点です。


 



冒頭で紹介した「レトリック−Madonnnaの発見」では、この写真集に対する松浦氏の批評が書かれています。




内容としては



「自分の肉体を与えるのと引き換えに、男に経済的に依存する可愛い娼婦の媚態」



ではなく



「とことん強い、独立した自由な女としてのイメージ」



を示すマドンナのイメージ戦略が説かれています。





人種差別からの解放とともに女性性(を含むジェンダー)の解放はアメリカにおける重要なテーマです。


ここ最近同じようなアイコンを担ってきた女性アーティストは、ビヨンセやレディ・ガガです。


 


 


僕は若い頃に「レトリック-Madonnnaの発見」を読み


「写真の見方というのはこんなに自由で、色々な視点で解釈することができるのか」


と目からウロコが落ちる感覚を得ました。


 



「知の技法」自体は高校3年生くらいを想定読者とした本です。


そんなに難しい本ではありません。


写真についてのみならず、様々な領域の教養について書かれています。



 


写真批評について知りたい方は、入門書として上記文献をオススメします。


 


 


 


 


 


 


【まとめ】


 


 


 


今回は美容師向けなので、ファッションフォトの文脈でイメージソースを挙げました。


ファッションフォトは比較的新しいジャンルの写真文脈です。


他に写真のジャンルとしては


 


「報道写真(フォト・ジャーナリズム)」


「ニューカラー」


 


などがあります。


 


こちらに関しては美容師の仕事に直接関係しないかもしれませんが


写真についてより深く理解したい方は調べてみることをオススメします。


 


 


以上3.【フォトイメージ】でした。


 


 


次回は4.【映像イメージ】について書いていきます。





関山





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