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腐った組織の典型パターンといえば、組織における問題が内向きのケースだろう。


「人間関係が悪い」「コミュニケーション不足」「仕事のやり方が合わない」


うまくまとまらない組織では、本来外に向かうべき力が組織の内側、仕事以外の領域に向けられていて、内輪の気に入らないこと、自分にとって満たされないものばかり気にかけ、追いかけている。



逆に結果が出て伸びている個人や組織は、「お客様」「スタイル発信」「個人ブランディング」「自己研磨」「継続努力」


視線が仕事や発展的なものにフォーカスしていて、組織内部の「いざこざ」以外の外に向けられている。



個人でも組織でも、優秀かそうでないかを分ける境目は、以下の1.2のどちらかに当てはまるか否かだと思う。



1.「やれない人」はいつもやれない理由を探している。


2.「やれる人」はいつもやれるようになるための方法を考えている。



やれない理由を探すのは簡単だ。自分でなく環境を攻めればいい。


「環境がダメだから自分は結果を出せない」


「誰々と反りが合わないからモチベーションが上がらない」


そもそも育った環境も文脈も違う同士が働くのだから、合わないことが無数にあるのは当たり前で、「最高に気の合う仲間だけが働く最高の職場」なんてのはこの世に存在しない。


イヤなことや、思い通りにならないことなんていくらでもあって、できなくて悔しいと感じたなら、今すぐ自分を見つめ直して見返すための努力をしたほうがいい。


ダメな組織や個人は、そんな当たり前のことにすら気づかない。


馴れ合ったり、足を引っ張り合ったりしながら、やれない理由を延々と探している。


結果、対人関係の質は下がり、モチベーションは低下し、雰囲気はさらに悪くなっていく。



逆に良い組織や個人は環境に何かを求めるのではなく、外に活路を見出す。


やれないのであれば、やれる方法を考える。


自分で学ぶ、結果の出ている外部から学ぶ。実際に行動してみる。


環境や誰かに依存することはない。責任の所在は常に自分の中にある。



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もちろん、人間、常に前向きにいれるほど強くない。そうじゃない時もある。


モチベ上がらないなーとか、ダラダラしたいなーって時もある。


でも何かのきっかけを作って、考え方を少し変えたり、行動を省みることで、自分が見ている世界を塗り替えることはそんなに難しいことではない。



「内向きの考えを外向きに変える」


「人のせいにしない」


「他人と比較しない」


「誰かの考えを鵜呑みにしない。自分の頭で考える」


「与えられるより自分で創る、自分で動く」



人はちょっとしたきっかけでネガティブに思っていたものがポジティブになれたり、その逆になったりする。


ネガティブとポジティブは陰と陽、光と闇みたいに表裏一体で、結局は自分の視線が外向きなのか、内向きなのかの違いだけなんだと思う。



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組織改革とは行動変容である。


組織を変えるためには一人一人の考え方や行動を変える必要がある。



無関心であるものに関心をもってもらう。


やる気が継続するようにサポートする。


結果が出たら共に喜び、さらに継続発展できるよう働きかける。



ずっとサポートを受けていてもいけない。サポートし続けるのも良くない。


最終的には一人一人が新しいやり方を自分自身で切り開いていく。



リーダーシップとは組織のリーダーにだけ必要なものではない。組織にも個人にも必要なものだ。


組織を率いる統率力も、自分自身を自律させる行為も、同じリーダーシップである。


自分の中にしっかりとした行動基準を設け、モチベーションをコントロールし、より良い結果、より働きやすい環境を創るために互いに切磋琢磨する。



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あまりにも当たり前で真っ当なことを書いていて、凡庸でつまらない文章になっていることを申し訳なく思う。


でも、それで正しいのだ。


実際「良い組織」というのは当たり前のことを継続して、真面目にやれる組織のことである。


そしてそれが「自律している」ということだ。


今書き連ねたことは自分に対する自戒の意味もある。


視線を外に向けよう。自分のアタマで考えよう。やるべきことをしっかりやろう。



人が変われば組織は変わる。劇的に。




関山