元スタッフの独立祝いにご飯へ
こんにちは関山です。
以前ウチで働いていたスタッフのシホちゃんが吉祥寺でマツエクサロンを出店したとのことで、お祝いもかねてご飯に行ってきました。
お祝いといえば牛角一択でしょう。
女性1人で独立してサロン経営はすごいですね。
メシりながら僕から経営者の先輩としてのアドバイスを少し。
会社経営するとなると(彼女はまだ個人事業ですが)当然ながら税務・会計・銀行返済とかが発生してきます。
さらにこの時期になると年末調整など、自分でやらなくてはいけないことが増えます。
とはいえ、慣ればそんなに難しいことはなく、規模が小さい頃はキャッシュのインとアウトをしっかり抑えて焦げ付かないように走らせることができれば問題ないでしょう。
そもそも1店舗・1人でやってるうちは管理する領域もさほど多くないので、売上が上がれば次の展開のために貯蓄なり投資をすればいいし、売上が下がれば切り詰めて生活水準を下げればいい。
とってもシンプルです。
あとは全部一回自分でやってみること。そうすることで、運営周りの全体像をざっくり捉えることができるようになります。
はじめは領収書を貼り付けることから、経費入力、BS/PLの読み方。雇用保険や社会保険の加入申請とか、外に投げず全部自分でやるのがいいですね。
そこで細かいコスト感覚が身に付きます。外注する費用も省けますし。
ちなみに自分の独立後の経営状況はどうだったかというと、
独立初月は60万の赤字(自分の給与なし)
2ヶ月目でトントン(自分の給与なし)
3ヶ月目でプラス12万=自分の給与12万
て感じで、冒頭から綱渡りでした笑
たしか運転資金として確保していたのが200〜300くらいだったので、1ヶ月目の業績が4、5ヶ月続くと倒産という状況でした。
目減りしていく銀行の通帳を見るのが怖かったです笑
当時の思い出としては1、2ヶ月目は休みなしで死ぬ気でやってきて、3ヶ月目に12万の利益が出てとりあえず生活していけるし問題ない。あとは伸ばしまくるぞ、と思っていました。
最低限損益分岐に乗せることは前提として。そこから伸ばすとなると、1人だけでは不可能です。
その後は人を雇って、育てて、っていうフェーズが来るわけで、人事もただ募集かければくるわけでもないし、マーケティングのノウハウや売上上昇のプロセスを会社側が作ってあげないとスタッフの売上を伸ばすことはできません。
1店舗出店は誰でもできるけど、店舗展開となるとハードル高いので、規模拡大を狙うのであれば経営者に人事やマーケティングの知識・センスとか、人材育成、統率の能力があるかどうかがスキルとして必要になってきます。
それ以外には税金が重くのしかかってくるので、どう節税していくかっていう視点も必要ですね。
例えば個人から法人成りするタイミングも消費税の課税事業者になるタイミングで課税猶予を伸ばすためなのか、通年の利益から所得税と法人税を予測・比較して納税額の大小で個人事業のままでいるべきか法人成りすべきか、それぞれ総合的に判断する必要があります。
最近はインボイスも出てきましたし、そこらへんの詳細書き連ねるとすごくめんどくさくなるので省きますが、税金に対する知識も自分で調べるなり周りからアドバイスもらうなりして最低限理解しといたほうがいいと思います。
税理士さんは慈善事業じゃないので、こちらに節税の知識やスキームの具体的アイデアがないとあまり提案はしてくれないですからね。
結局は「やる」と決めるかどうかだけなんですよね、独立って。
彼女以外にも前職の後輩で女性1人でサロン経営して頑張ってるコもいて、昔に比べて独立の敷居ってずいぶん低くなったと感じます。
逆にずっと考えていて踏み出せない人はずっとやれない。
やったらやったで意外に回るし、どうにかなるもんです。
やれると思い立ったならやっちゃえばいいと思います。
ただし、やるからには本気でやらないと失うものも大きい。
それこそ美容室だと1000、2000の個人借金を抱えて始めるわけですから。
ただ、マツエクサロンはマンションの一室でスタートできて、初期費用もそんなにかからない。
ミニマムで200、300でスタートできるので、独立のスタートとしてはすごくいい商売だと思います。
ダメだったら撤退してまた雇われに戻ってもいいわけで。そこは手に職、国家資格が必要な業種の強みですね。
ということで。シホ頑張れよ!目指せやり手女社長。
いつでも相談してね。またメシいこ^^