こんにちは関山です。



最近またブログサボり気味でした。すみません。。


今日SUNスタイリストの愛海が「ブログ10件書きました!」と言っていたので「ヤバい」と思いキーボードを叩いております。10件はすごいな、、


ブログ書こうと思っていつも写真フォルダ見返してみるんですが、あまりイベントのない生活スタイルなので、ネタになるような写真が転がってないんですよ。



であれば。写真素材がなくても書けるモノを見つければいいのだ。


ということで最近読んだ本をご紹介。




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ソニーの元CEO平井一夫さんの「ソニー再生」


最近読んだ本、というか、ここ1年で読んだ本で一番影響を受けました。



ソニーといえば僕の世代だと日本発の最もカッコいいブランド。


ウォークマン、プレイステーション、VAIO...


90年代、家電といえばソニーで、今でいうところのアップルみたいな感じ。


それが2000年代には韓国のサムスンなどの高品質・低価格の海外ブランドに押され、またプレイステーション3で大ごけして、なかなか結果が出せず、大きな赤字を計上し、もうソニーは潰れるとまで言われていた。


そんな中、2012年、東日本大震災がようやく収まってきた頃に社長になったのが平井一夫さん。


就任当初はすごいバッシングで「絶対に立て直せない」とまで言われていた。


在任期間は5年半。それからソニーは息を吹き返し、現在では飛ぶ鳥を落とす勢いという言葉がまさにピッタリというくらいに復活した。


なぜ慢性的な不振に喘いでいたソニーを短期間に立て直せたのか?本書にはその詳細が書かれています。


短期間で大幅な立て直しに成功したプロセスの中で、どんな革新的な事をやって、どのような高度な技術や戦略を用いて立て直したのだろうか?と思って読み進めていきました。


でも、本書にはそのようなことはほとんど書かれていませんでした。


「現場に出て、社員の声を聞く」


「一人一人が力を発揮できる環境を作る」


「赤字に陥っているプレイステーション3のコスト構造を見直し、爪の先に火を灯すような地道な作業を続けてコストカットする」


書かれていたことは至極真っ当で、シンプルなことだけ。


正直拍子抜けしました。「え、そうなの?!」と。


同時にすごく感銘を受けました。あれだけ大きな企業でも、やるべきことはとてもアナログで地道なことでしかないんだと。


もちろん本には書ききれないさまざまなプロセスや難しい戦略や意思決定もあったのだと思います。


でもそれらエッセンスを取り除いても、最終的に必要なことは超基本的で地道なことだけ。


「社員一人一人の心の奥底に眠っているマグマを呼び覚ます。ソニーはこんなもんじゃない、それさえできれはソニーは再び輝く」


それが平井さんの凄さで、この本に書かれていること。


現場の声を聞き、やることを決めて、一旦やることを決めたらブレずにやり切る。


ソニーのような大企業ですら地道にコツコツやるしかないのだ。


そういった積み重ねの一つ一つがソニーを劇的に復活させた。純粋にそれだけなんだと。


会社経営ということだけでなく、仕事におけるさまざまな面で勉強になる一冊です。


気になる方は是非本書を読んでみてください。




関山