fifthの木村くん杉本くん、フリーランスのマサヤン
fifthの木村くん杉本くん、フリーランス美容師のマサヤン
最近はこの3人とよく仕事の話をしています。
木村くんはfifthさんの総店長で、ここ6年くらいの間に1店舗から5店舗まで拡大させた立役者。来年はさらに拡大予定で、東京のメンズヘア市場で大きなシェアを獲得しています。とにかく仕事ができて、ものすごく頭がいい。
杉本くんはfifthさんのマーケティング・人事担当。元々美容師ではなく、広告営業代理店を経てfifthに入社。ウチのホットペッパービューティーのマーケティングを動かしてもらっていて、僕がSOCOとは別にやっている事業も手伝ってもらっています。
マサヤンは「脱白髪染めハイライト」のセグメント・ブランディング設定で突出した結果を出しているフリーランスの美容師さん(新規客単価3万超、月商200万over...!)彼が美容学生時代からずっと髪を切らせてもらってました。「フリーランスの成功事例ってこういうことだよね」っていうのをまんま体現しています。
3人に共通しているのは「状況関係なく結果を出してきた」こと。
fifthさんはコロナ禍にあっても店舗・売上・スタッフ数、すごい勢いで伸びしているし、マサヤンはフリーランスになって自己ブランディングとマーケティングで一気に結果を残してきた。
以前ブログで良い組織とダメな組織の違いを書きましたが、みんな「やれる人はどんな状況でもやれる」を現在進行形で実現しています。
年代やポジションは違えど3人とも尊敬しています。話すたびに「自分も頑張らなくては」とモチベーションが湧いてきます。
今月ウチの全体ミーティングにゲスト講師として参加してもらって、それぞれの現在・過去・未来というテーマでプレゼンをしてもらいました。
過去から現在に至るまで、どういう働き方をしてきて、過程でどのような葛藤があって、今後どうしていきたいのか。
プレゼンを聞いて、自分自身とても熱くなれたし、スタッフ全員モチベーションが上がりました。
ありがとうございました!
【外部から学ぶということ】
今までやれることは自社でやってきたし、あまり外部からリソースを入れる必要を感じてきませんでした。
もちろん結果が出ている状況下であれば問題なく回るのですが、そうじゃなくなった時に何も手を打たないとどんどん組織は停滞・下降していきます。
個人の主観にはなりますが、美容業界にはそれぞれお店ごとにプライドが強くあって、結果を出してきたところが過去の栄光を引きずって先に進めなくなってしまうことが多々あるのではないかと思っています。
現代はものすごく早いスピードで時代が動いています。
そもそも美容室という事業自体、いつの時代も「盛者必衰」「栄枯盛衰」の世界。
すごく勢いがあった美容室があっという間に入れ替わって次の世代に置き換わっていく業界です。
マーケティング・ブランディング・技術・スタッフ、全てに気を配り続けていないと、転落はすぐ目前に迫ってきます。それくらい美容室経営というのはスピードが早く、難しい。
これは組織だけでなく個人にも当てはまります。ものすごく有名だった美容師さんが、急速に影響力を失っていく状況が過去にもたくさんありました。
そんな中で継続して結果を出している美容室経営者や美容師の方は常に謙虚であり、何かから貪欲に学ぶ姿勢を持っています。
「何かから学ぶ姿勢を持ち続けること」は、僕が今まで会ってきた美容師・美容室経営者で、結果を出し続けている方みなさんが持っている共通の資質です。
一般論にはなりますが、何かから学ぶ姿勢を持ち続ける限り、人は成長していきます。
一方で。学ぶ姿勢を失うと、人の成長は止まります。
【垣根はどんどんなくなっていった】
階層や垣根を取り払うことで新しい世界が広がることがある。
先ほども述べた通り、美容業界にはお店ごとに何らかのプライドがあって、それが成長の邪魔をしている事実があるのではないかと思っています。
特に自分がアシスタント〜スタイリストの頃はそういった感覚が色濃くあり「ウチはウチ」「外は外」みたいな価値観が強くありました。垣根をあえて作るブランディングというか。
職人気質が強い業界ですし、当時はそれがカッコいいと思っていましたが、現代は内外関係なく学んでいる美容師・美容室が結果を出している時代に変わりました。
何かを学んだり取り入れるための理想的な関係性とは、双方向からのリスペクトです。
社歴がある、年上である、クリエイティビティが高い、それらは敬意を払うべきファクトの一つですが、囚われすぎると客観性を失います。
不必要なプライドから新しい価値観や考え方を受け入れることを固辞するより、結果が出ている他者が近くにいるのであれば素早く取り入れ、謙虚に学ぶべきです。
インターネット発達以降、情報が均等に行き渡り、社会全体がどんどんフラットに向かっていきました。その中で多くのイノベーションが起こりました。
イノベーションというのは内部要因では自発的に起こりにくく、外部刺激によって誘発されるものです。
外部リソースを入れて何かを進める中で、今までの自分達のやり方、他社のやり方がそれぞれ客観的・相対的な視点で見えてきます。
進めていく中で、有益なものは取り入れ、そうでないものは止めれればいい。そして、良い部分、そうでない部分の取捨選択の先に、イノベーションの入り口が見えてくるはずです。
このようなプロセスを経て、結果的に今まで気づきにくかった自分たちの強みも改めて見えてきます。また、その方が中立・客観の視点から経営を進めることができるはずです。
【まとめ】
3人とも出会った時はまだこれから期待の美容師の1人1人でした。
キムはスタイリストなりたてだったし、マサヤンは美容学生だった。
今では東京の真ん中で結果を出し、全国からセミナーに呼ばれています。
彼らは今業界のメインストリームにいます。今後彼ら世代の美容師が業界を動かしていくでしょう。
ウチにも各店ディレクターをはじめ、才能あるスタッフが沢山います。自社のスタッフの成長を願い、後押しすると共に、同じように時代を牽引していく人材を輩出できるよう切磋琢磨していきます。
あらゆるものから何かを学び取ろうとする姿勢を持ち続ける限り、組織も人も成長できるはずです。
次世代の才能ある人たちと共に仕事ができていることに感謝しつつ、自分自身も結果を出していけるよう頑張ります。
関山