Staff Voice

SUN STYLIST
Rei Kusaka

一生残るもの、失うもの
同じくらい意味があって
共に終わりもない。

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Q1.「美容師やりながらタトゥーアーティストもやっていて。2つはどういった文脈で繋がった?」


 


ダークなものが好きだったり、見てきた世界観がアングラなものだったりして。その感性を落とし込む表現方法として絵をずっと描いてきて。それを通じてタトゥーに繋がっていたって流れです。


僕は見た目はアレですけど、人間的には柔らかいと言われることが多くて。美容師って一般論からしたら光の部分にあたると思うんですけど、タトゥーはアングラなカルチャーだったりするので。そこには強いコントラストがある。オーバーとアンダー、人格の陰陽。そういった二面性を内包した人間でありたい、という想いはありましたね。


他には、岡本太郎がすごい好きで、「自分の中に毒をもて」という本があって、中学校の時にその本を読んでからは、自分に対してもそうですし、お客様に対してもそうなんですけど「どこかレイってわからないところあるよね」っていうのを打ち出しながら、変人のような人になりたい。そう思ってやってきました。


実は、美容師に関しては、もともとなるつもりはまったくなくて。スノボとテニスをずっとしてて、スノボかテニスか絵を描いてるかの3択だったんですけど。ホントは美術の学校に行ってアーティストになりたかったんですよ。でも大学の偏差値がめちゃめちゃ高くて、難しく。母親が美容師だったので、その流れで美容師を目指すことにしました。


結果として美容師とタトゥーアーティスト、両方やってるわけですが。タトゥーは一生残るもの、髪は切り落としたら一生戻らないものじゃないですか。僕は「〜なのに」がすごい好きで。髪は切り落とすし、タトゥーは残るし。相反するものなのに、その中にあるものを自分と相手と、お互いに追求することで、逆説的に接点は一番強くなると思っていて。その部分に魅力を感じてます。


 


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Q2.「独自の世界観を持っているけど、表現することについてどう思ってる?」


 


表現することは、自分の中の重要なテーマの一つなんですけど。自分の周りの子達の話を聞いていて「ほんとにそれやりたいことなのかな?」っていうのを考えることが結構あって。食事の席とかで色んな人に会って「ほんとにそれお前のやりたいことなの?」って聞いてみた時に、返ってきた答えのほとんどが絵空事のように感じられちゃって。数字を狙っている人が多いと言うか。そういったものが癪に障るわけじゃないんですけど、心の中に蟠りが残る感じがして。自分はそういったフィールドとは違うやり方で自分自身を打ち立てて行きたいという思いが強いですね。


 表現については自分で突き詰めることをしてSOCOに入ってきたんですけど。すごい好きなシュールレアリスムとかダダイズムとか。


美容師のアイデアもタトゥーを彫っている時にあぁこういう髪型合いそうだなとか考えていることが多いので、基本現実じゃない、夢の中というか。夢中になっている時に表現について考えることが多いと思います。


 


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Q3.「今回のインタビューのテーマは二面性なんだけど、自分の中の二面性についてどう思う?」


 


タトゥーはインスタ見てきてくれる人がほとんどなんですけど。やっぱりはじめは「すごい怖い人だと思ってました」って言われることがほとんどで。でも実際こういうキャラなので、タトゥー彫った後に「嬉しかったです」とか喜んでもらえることが多かったりもします。


より自分の中に入ってくる身近な人だったりは、「レイってこんな人だったの?」って言われることもあって、二面性っていう点でいうと、オンとオフの違いがかなりある人間なんじゃないかなとは思いますね。家にいる時と、家から出た時の変化が半端じゃないというか。実家で猫7匹飼ってるんですけど、性格が猫っぽいんじゃないかと思っていて。気分屋で、一旦夢中になるととことん夢中になるんですけど、飽きたらとことん夢中にならないみたいな。それが家帰るとすごくでちゃうんですよね。絵を描くのも乗り気じゃなかったら絶対に描かないとか。 ただサロンワークではそうはいかないので、オンオフでガラリと変わったり。


あとは表面上ではダークな人だっていうのを、タトゥーのデザイン的にも見せるようにしています。会って「この人柔らかいんだけど何考えてるの?」って思ってもらえるようなキャラクターであることを意識しています。


 


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Q4.「SOCOについて。良いところ、悪いところは?」


 


良いところは、入って3年目になるんですけど。SOCOに入ってから、自由と自律を定義されている以上、自分の強みを探さなきゃっていうのがあって。自分のカラーとか将来の美容師像とか。そこまでのプロセスを考えた時に、僕は地方出身なんですけど、まず自分のファンをつけなきゃいけないなっていう。


タトゥーとかもそうですし、好きなことをとことんまで好きにやらせてくれるのがSOCO。他のサロンの話を聞いてても、必ずこのコンセプトでみんなやっていかなきゃいけないみたいな。自分の中ですごい型にハマることが好きじゃなかったりするので、そういう面ではSOCOは自分の好きなことをとことんまで好きにやれる。他のサロンだったらマイナスなところをプラスに持ってく作業が一番難しかったりすると思うんですけど。プラスなものをプラスにもっていって、マイナスなものを削ぎ落としていきましょうという会社だと自分の中では解釈しています。


悪いところは、自分の周りのアシスタントを見ていても、忙しい分、自分を見失いがちになっちゃうのがあると思っていて。接客のクォリティだったりとかも自分もスタイリストからたくさんご指摘いただいた部分があったので。その人がいくらスペックが高かろうが、才能があろうが個性があろうが、環境がなければダメで。入社して1年で大きく崩れる。なんでかって言った時に、才能をうまく引き出すも引き出せないも、直近の先輩が大きく影響しているからだと思うんですよね。ほんとに自分のやりたいスタイル。ほんとに自分がやりたいもの。そういったものを見つけるサポートが必要だと思っています。


今の1年目の子達を見てて、きっと誰かが声をかけてあげないと、無個性じゃないですけど、その人の良さがマイナスの方向に傾いていってしまうんじゃないかな、とは思ってます。SOCOの良さはプラスがプラスになっていくことだと思うので、自分がどうやったら後輩たちをそういった方向にもっていけるのか。0から1を作り出すのが自分の仕事なんじゃないかなって感じながら、個性の伸ばし方についても、自分がタトゥーをやってきてとか、絵を描いてきてとか。他にもやってることを通じて、僕じゃないと伝えられないことを後輩に伝えていきたいと考えています。


 


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Q5.「目指す美容師像・やりたいことは?」


 


これからやりたいことは明確に決まっていて、SUNにいる以上「SUNにいるレイ」になっちゃうんですけど「レイがいるSUN」になりたいっていうのがあります。SUNで作るスタイルって色んなスタイルがあると思うんですけど。インスタを見てきてくれたお客様が「レイってSUNで働いてるんですね」ってなってもらいたい。


 あとは、結構売れてる美容師さんって、すでに売れてるインフルエンサーとかと一緒に作品作ったりしているんですけど、そうじゃなく、アーティストだったりミュージシャンだったり、これから売れていく人にフォーカスを置いて、一緒に成長していく美容師になりたいなっていう想いがあります。お互いがお互いに、これからの人間だからこそ切磋琢磨し合える。そんな関係。自分の友達でミュージシャンとか、その人の髪を切ってあげて、その人が僕の曲を作ってくれるみたいな。露骨にバリバリ出てる人じゃなくて、今これからの人が今後伸びた時に「もうずっと任せてるのはレイだよ」って言ってもらえる美容師になりたいです。


その他のやりたいことだと、スタイリストになってからも、1ヶ月に2、3回は合間を縫って撮影をしていきたいなと思っていますし。タトゥー以外のアウトプット、例えばおしゃべりだったりも好きなので、youtubeだったりとか、インスタを見ただけだと怖くて来れない人もいると思うので。声を聞いていただいたりとか、話し方を聞いていただいたりとかである程度来やすくなってもらえるんじゃないかな、と。ある程度アクセスが容易になるツールというか、他の方向性も作っていきたいなと思っています。


最後に、今カルチャーが強い美容師って少なくなってるじゃないですか。僕はお店の中でもカルチャーは強い方だと思うので。過去の多文脈なソースがあって、その文脈を理解してて作品に落とし込んでいって。うわ、これってあの時のアレじゃん!みたいな。カルチャーにガッツし胸熱になるような感覚って最近あまりないので、僕が受けてきた影響を、僕なりの毒をもって世に問いかけてみたいと考えています。